夏の菌類活用

菌類を含む食事は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を改善します。
最近では美容や健康を意識して菌類を含む食材を食べる「菌活」という言葉も普及してきました。
きのこ類や納豆のほか、ヨーグルトやキムチ、味噌、塩こうじなどに注目が集まっています。
夏に菌活食材を「鍋」として楽しむことは、夏バテ防止にもなります。
漢方では、白菜やネギなどの体を温める食材を「熱」、トマトやキュウリなど冷やす食材を「寒」と呼びます。
穀物やきのこ類は、熱と寒の中間「平」です。そのまま食べれば「寒」の食材でも、熱することで性質を「熱」の方向へ変えることができ、また、菌を利用して発酵させたものは体を温める作用が強くなります。
たとえば大豆そのものは「平」の食材ですが、発酵食品の納豆や味噌などは「熱」の性質が強くなり、鍋にすることでさらに体を温める効果がアップします。
夏の菌活鍋のポイントはきのこ×豚肉です。
豚肉などに含まれるビタミンB群は、疲れを取るだけでなく、代謝アップにも重要な栄養素です。
しかしこの暑さで鍋は食べたくない・・・という方も多いと思います。
そのような時は味噌汁にきのこを入れれば最強の菌活味噌汁の出来上がりです。
そこに豚肉を投入すれば立派な豚汁になります。
みなさんも無理なく夏の菌活をしてみてはいかがでしょうか。